赤坂・星岡茶寮で名だたる政財界の人たちの舌を唸らせた後、田舎に引き篭もった魯山人。聞き書きを担当するよね子に生涯を語りつつ、料理の真髄を披露していく。第一回「初夏」では丹波の香魚(アユ)を大磯の吉田茂邸に運び、塩焼きを供する。丹波の川の藻を食べたアユの内臓が美味い。だから生きたまま運び炭焼きにする。
かまどに火を起こし羽釜で炊く白ごはんの美味しそうなこと。炊き上がったお米から出る湯気、おこげの香ばしさが画面越しに漂ってきそうだ。お茶漬けをかき込むよね子、ああ美味しそう。ごはんこそ、日本の最高の料理の一つであると思った。

魯山人と星岡茶寮の料理 - 柴田書店


