2025年04月08日

はい、泳げません

渡辺謙作監督の映画「はい、泳げません」をAmazonで見る。長谷川博巳、綾瀬はるか、麻生久美子らが出演。水の怖さを克服し泳ぎをマスターすることで、子どもを亡くした悲しみを超えて新たな人生に踏み出すというストーリー。

主人公は大学教授(長谷川)が水泳教室に通い始め、水泳インストラクター(綾瀬)から指導を受けたりする場面はコメディタッチだったが、各登場人物にトラウマがあり、場面はシリアスに。交通事故、水難事故、離婚。それぞれの事情が画面を暗くしていく。

「水泳は心のリハビリにもおすすめです」「水の中では外の世界を忘れていいんですよ」という綾瀬の励ましで、長谷川は少しずつ水に慣れていく。内容はそこそこだが、原作通りとはいえ、「はい、泳げません」という(喜劇風?)タイトルはいかがなものか?もう少し知恵はなかったのかと正直思った。

はい、泳げません - 渡辺謙作, 「はい、泳げません」製作委員会, 有賀高俊, 渡辺謙作, 長谷川博己, 綾瀬はるか, 麻生久美子, 阿部純子, 小林薫, 伊佐山ひろ子, 広岡由里子, 占部房子, 上原奈美
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はい、泳げません(新潮文庫) - 高橋 秀実
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2025年04月06日

まる

荻上直子監督・脚本の映画「まる」をAmazon primeで見る。禅僧が心の本来の姿を表すとして描く丸い輪っかの形「円相」。偶然描いた「まる」が現代アートとして注目され、あれよあれよと言う前に新進アーチストに祭り上げられる主人公(堂本剛)の戸惑いと、思惑渦巻くアート業界を皮肉たっぷりに描く。

久しぶりにかつての前衛的というか、哲学的(禅的?)な含みを持った作品を見た。「ZEN』は日本よりも欧米でブームになり、その教えの深遠さが疲れた都会人たちの癒しに繋がっているらしい。フランスでは、ZENは「静かにする、落ち着く」という意味を持つという。

現代アートは幾度か鑑賞する機会があったが、どこら辺に価値があるのだろうかと思ったりする。でも、作品の意味は見る人によって違うし、その作品が好きであれば、それはそれで良いのだ。結局はアーティストの作品を見出した愛好家やキュレーターら業界人の審美眼(?)により取引価格が決まるということか。不可思議な世界だ。

まる - 荻上直子, 荻上直子, 堂本剛, 綾野剛, 吉岡里帆, 森崎ウィン, 戸塚純貴, おいでやす小田, 濱田マリ, 柄本明, 早乙女太一, 片桐はいり, 吉田鋼太郎, 小林聡美
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2025年03月23日

侍タイムスリッパー

安田淳一監督・脚本の「侍タイムスリッパー」をAmazonで見る。タイムスリップという言葉にもっとSFチックな展開を予想していたが、気合いの入ったチャンバラ活劇になっていた。時代劇への愛情が感じられる、楽しい映画だった。

自主映画を作り続けて3作目という未来映画社。安田監督は京都の農家で米作りもしているらしい。脚本はもちろん照明、編集と何でもこなす映画人。乏しい資金ながら東映京都撮影所を使わせてもらい、なんとかかんとか撮影にこぎつけたという。

主演の山口馬木也は風貌といい所作といい、田舎侍がピタリとハマっていた。敵役の冨木ノリマサ、助監督役の紗倉ゆうのも、いい味出してた。Amazonプライムなら無料ということで、劇場に行く手間が省けたと思っていたが、クライマックスの殺陣はやはり銀幕で見るべきだと思った。

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