野見山さんの抽象絵画。生まれ故郷・筑豊の炭鉱山を題材に描いた作品や、絶筆となった作品などが展示されている。うねりとうねりがぶつかる、勢いのある筆遣いが絵画に対する情熱を示す。文房堂では東京芸大版画研究室の作品展が37年間にわたって開かれ、人気だった版画カレンダーが展示されていた。小品の銅版画が刷られたカレンダーは今でも売っていれば、すぐに買いたい洒落たセンスの1枚カレンダーだった。
二人が始めたサムホール公募展の作品もずらりと並んでいた。15・8×22・7センチのサムホールサイズの絵画。小さなカンバスという気軽さ、入選・落選を問わないアンデパンダン方式の展示で、野見山さん一人で審査し直に講評するのが魅力の展覧会だった。2015年まで27年間続いたという。地域の美術シーンに確かな足跡を残した取り組み。久しぶりに絵が描きたくなった。


