2026年03月05日

「みんなの画材」展

福岡県立美術館企画展「みんなの画材」を見に行く。画材店・山本文房堂福岡店の二代目店主・的野恭一さんと画家・野見山暁治さん。二人の交友が元で始まった地元の芸術活動を盛り上げる取り組みを作品とともに紹介する。

野見山さんの抽象絵画。生まれ故郷・筑豊の炭鉱山を題材に描いた作品や、絶筆となった作品などが展示されている。うねりとうねりがぶつかる、勢いのある筆遣いが絵画に対する情熱を示す。文房堂では東京芸大版画研究室の作品展が37年間にわたって開かれ、人気だった版画カレンダーが展示されていた。小品の銅版画が刷られたカレンダーは今でも売っていれば、すぐに買いたい洒落たセンスの1枚カレンダーだった。

二人が始めたサムホール公募展の作品もずらりと並んでいた。15・8×22・7センチのサムホールサイズの絵画。小さなカンバスという気軽さ、入選・落選を問わないアンデパンダン方式の展示で、野見山さん一人で審査し直に講評するのが魅力の展覧会だった。2015年まで27年間続いたという。地域の美術シーンに確かな足跡を残した取り組み。久しぶりに絵が描きたくなった。

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2026年02月17日

太宰府宝物殿

正月の飾りを納めに太宰府天満宮へ行く。春の日差しに境内の梅はほぼ満開、白と紅の花をやさしく咲かせていた。旧暦の春節に入ったためかインバウンドが目立ち、平日なのにお参りの人波が途切れることはない。

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せっかくなので宝物殿に入る。菅原道真公の数奇な運命、天神信仰の歴史など、ビデオで学ぶ。肝心の展示は小規模なもので、どんと存在感を示す牛の像、歌舞伎の菅原伝授手習鑑の錦絵が珍しかったくらい。

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奥の一室ではスーザン・フィリップというグラスゴー生まれのアーティストによるインスタレーションが特別展示してあった。音響探知装置サウンドミラーに着想を得た作品で、スピーカーが組み込まれたパラボラ状の鏡が空中に漂っていた。天満宮のアートプログラムは2006年から始まった。東大で美学を学んだ西高辻宮司の肝煎りで、境内の至る所に国内外アーティストの作品が展示されている。文化・芸術を尊ぶ天神さまの精神を現代に広めようとの思いなのだろう。

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2026年02月13日

特別展古代エジプト

「NYブルックリン博物館所蔵・特別展古代エジプト」を福岡市美術館で見る。エジプト考古学者の河江肖剰さんが監修。最先端の機器を使ってピラミッドの内部などを計測し調査した成果を展覧する。

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30代の頃に大英博物館で見たロゼッタストーンやミイラの数々はただただ量に圧倒されて正直、よく覚えていない。今回は厳選されたコレクションで、鮮やかな色彩の宝飾品や細かい細工の彫刻・壺が想像以上に美しかった。

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クフ王らの像、ネコやスカラベなどの動物・昆虫も神となり、ミイラにもなった。アニメでミイラの作り方(塩を詰めて干物を作るような感じ)も簡単に紹介してあって面白かった。3000年前の精巧な作りの遺物を見ていると、根本のところでは人間ってそんなに進歩してないんだなあと改めて思ったりする。

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