
1945年8月6日8時15分、広島上空で原爆が炸裂した様子を模型パノラマで再現する。そこから被害の実相を証言する展示が続く。これまで新聞や本やテレビなどで何度も見てきたが、実物を見ると改めてその非人道的な兵器の恐ろしさを実感する。折り鶴の佐々木禎子さんはじめ犠牲になった人たちの言葉とその日の行動などを見ると、胸が詰まってただ沈黙するしかなかった。

最後のコーナーに原爆投下までの米軍の準備計画や、広島での核廃絶を訴える活動のパネル展示などがあった。広島、長崎のほかに原爆投下の候補地になっていた中には北九州市の小倉もあった。天候の関係で投下先が変わり、多くの人の運命も変えた。核兵器の脅威は決して人ごとではないと改めて肝に銘じた。
