覚醒剤から抜けるための自助組織を運営する刑事(佐藤二朗)と出会いをきっかけに、介護の仕事を始め夜間学校に通い、シェルターに独り住まいし、初めて自分の暮らしを送り始めた杏(河合優実)。少女らしい笑顔が戻り始めた時に新型コロナが列島を襲う。
マスクをつけ外出を自粛し、見えないウイルスに怯えたあの頃。やっと築いたコミュニケーションを断ち切られ、孤立に逆戻りした主人公の絶望。救いようのないラストは同じような境遇の人たちが苦しんでいる社会の現状を見る者に告発する。河井青葉が演じた毒親はなかなかの迫力だった。

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