2025年02月27日

御伽話(染)

バーチャル舞台劇「御伽噺(染)ver1.25_Alternative feat.KAMITSUBSKI PHILHARMONIC ORCHESTRA」をももち文化センターで見た。舞台上のスクリーンにステージが映し出され、そこにバーチャル俳優が登場し演劇をする。顔はアニメだが、生身の人間が演じているような自然な動き。オーケストラが奏でる音楽の中で、回り舞台の上で声優が台詞を発し歌をうたった。

系外生命体から地球を守ったり、依り代と名付けられた巨大兵器を操縦したりするアイデアはエヴァンゲリオンぽい。2125年の未来人が時空を超えて令和の時代に戻ってきて、新たな未来を切り開こうとする。「過去は変えられないけど、未来は変えられる」というのがメッセージなのだろうか。

花譜、理芽、世界、真ら高校生が活躍する舞台で、観客は若い男の子が多かった。バーチャルアイドルに熱くなる世代か。公演ごとにバージョンアップしているらしいが、一期一会の本物の舞台の方がやはり緊張感があっていいと、おじさんは思った。

IMG_2351.jpeg

IMG_2352.jpeg
posted by あぶりん at 22:56| Comment(0) | シネマ&演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月24日

レーザープリンター導入

長いこと使っていたインクジェット方式のEPSONプリンターが壊れたので、レーザープリンターを導入した。Canonの A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP122。Amazonで1万円ちょっとだったので迷わず購入した。

ちょっとした書類を印刷するにはカラーは不要と、当時は8000円程度だったEPSONを買ったのは10年ほど前だったか。何の文句もなく使っていたが、印刷する機会が減ると、インクのヘッドが乾くのか、印面がかすれて、使うたびにヘッドクリーニングをして再度印刷する事態が度々起きた。これには流石に辟易して、レーザーにするかと随分思案していた。当初はブラザー製を検討していたが、無線接続のCanon製が比較的お手頃価格で出ていて、飛びついてしまった。パソコン周りは、アップルウオッチやスマホ、スピーカーなどの接続・充電ケーブルが絡まり合った状態。無線接続は大変ありがたい。

届いたプリンターを早速、セットアップした。最近はマニュアルはWEBで説明書は付いていない。パソコンのマニュアルを参考にしたが、相変わらずわかりにくい。ドライバーをダウンロードし、パソコンにプリンターを登録するのに一苦労。プリンターに付いている液晶画面は小さくてルーターのアクセスキーを入力するのに骨の折れること。昼飯を挟み2時間弱かかって、何とかプリントできるようになった。ホッとして達成感に浸る。やれやれ。

キヤノン A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP122
キヤノン A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP122
posted by あぶりん at 14:55| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月20日

別府ブルーバード劇場

先日行った「別府ブルーバード劇場」は、大分県別府市の駅前通り沿いにあった。昔ながらの看板に上映作品のポスターが街ゆく観光客の足を止めさせる。開館から50年の老舗映画館で、シネコンばかりの世の中で孤軍奮闘、名画座の役割を果たし続けている。

IMG_2315.jpeg

館主は、照さんというおばあちゃん。「いい映画を若い人たちに見せたい」と、映画好きの夫が開いた映画館を引き継いで、今でも窓口にいて、お手製のチケットを手渡し、もぎりもする。1日に4、5本の作品を上映している。館内には著名な映画監督や俳優らのサインやポスターが所狭しと貼られていて、映画愛に溢れている。

IMG_2322.jpeg

先日見た「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」は、お客さんは自分を含め3人。昔ながらの椅子に深く埋もれて映画に没頭できた。昔の映画館はどこもそうだったのか、お手洗いは上映室内のスクリーン横にあった。鑑賞中に催してもサッと用を足せるように、そういう作りにしていたのか。シネコンとは違う、ゆったりした時間が別府の劇場には流れていた。

IMG_2321.jpeg
posted by あぶりん at 00:00| Comment(0) | シネマ&演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月19日

こころ

夏目漱石の「こころ」を青空文庫(Kindle)で再読する。国語の教科書に載っていて高校生のときに読んだはずなのに、細部はすっかり忘れていた。明治という時代に殉死する、暗い結末しか覚えていなかった。

今の文京区あたりが物語の舞台。小石川、上野、本郷台、水道橋、神保町など、土地鑑のあるところが出てきて、情景や距離感が想像しやすかった。10代で読むのと、この歳になって読むのとでは、人生経験が違うし、異なる読後感があったと思うのだが、当時どんな印象を持ったのか、暗いというイメージ以外、記憶に残っていない。

恋愛や友情、嫉妬、羞恥といった感情は昔も今も変わらないだろう。ただ、手紙や電報しか遠方への伝達手段がなかった時代ゆえのストーリーではあった。同じシチュエーションで、率直なコミュニケーションがあったなら。青空文庫になるような古典をたまには読むのもいいと思った。

こゝろ (角川文庫 な 1-10) - 夏目 漱石
こゝろ (角川文庫 な 1-10) - 夏目 漱石
posted by あぶりん at 00:00| Comment(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月17日

シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録

「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」を別府ブルーバード劇場で見た。昨年亡くなった唐さんの追悼企画で、17年ぶりの再上映。大島新監督のデビュー作でもあり、ドキュメンタリー賞を受賞している。紅テントで初めて見た日の衝撃を思い出しながら、ありし日の唐さんをしのんだ。

シアトリカルとは、演劇的な、芝居じみたという意味。ケレン味たっぷりの唐芝居、「行商人ネモ」の公演までの日々にカメラが密着した。唐さんが、久保井研、稲荷卓央、藤井由紀ら現在も唐組で活躍する劇団員たちに罵声を浴びせたり、芝居をつけたりする場面では、スクリーン越しに緊張感が伝わってくるよう。中野の稽古場では、大鶴美和子、美仁音、佐助の親子も出てくる。偉大な父の酔態に複雑な表情を見せるシーンも初めて見ることができた。

作品は、ドキュメンタリー7、演出2、真偽不明1という。ラストで唐さんは「自分を演じるのが一番難しい」とコメント。はて、どこが演出だったのか。あの辺りかなと、ちょっと思い当たるフシも(大島監督の物言いに唐さんや久保井さんが怒る一幕?)。唐さんの演出の真意を知るため、平戸・生月島まで行ったり、10代から劇団に(唐十郎に)全てを賭けてきた劇団員もいて、切ない気持ちにもなった。一方で、台本の清書と製本、小道具や衣装作り、搬送にテント建て、当日の舞台照明や受付も含めて全て自前で行う劇団って、楽しいだろうなあ。皆んなで芝居を作っていくのっていいなあと思う。創作の苦しみは尋常ではないかもしれないが、演劇一筋に生きた唐十郎は幸せだったろうなと思った。

シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録 [DVD] - 唐十郎, 鳥山昌克, 久保井研, 辻孝彦, 稲荷卓央, 藤井由紀, 赤松由美, 丸山厚人, 多田亜由美, 高木宏, 岡田悟一, 気田睦, 野村千絵, 大美穂, 土屋真衣, 大鶴美和子, 大鶴美仁音, 大鶴佐助, 大島新
シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録 [DVD] - 唐十郎, 鳥山昌克, 久保井研, 辻孝彦, 稲荷卓央, 藤井由紀, 赤松由美, 丸山厚人, 多田亜由美, 高木宏, 岡田悟一, 気田睦, 野村千絵, 大美穂, 土屋真衣, 大鶴美和子, 大鶴美仁音, 大鶴佐助, 大島新
posted by あぶりん at 21:44| Comment(0) | シネマ&演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする