奥田英朗さんのデビュー作を新しくなった文庫で読む。生者と死者がふれあう不思議な体験を通し、主人公の心の傷が癒える。
あとがきによると、奥田さんの病気体験と知識を活かし、特有のユーモアを生み出している。氏のその後の作品に出てくる変な医者や、魅力的な看護師も、片鱗が垣間見える。
ウランバーナは、サンスクリット語とかで、お盆のこと。舞台は軽井沢、これからの時期にちょうど良いストーリーだ。
ラベル:奥田英朗
渋谷で仕事があり、近くの國學院大學博物館を覗いてみた。キャンパス内の神社を参拝後、向かいの学術メディアセンター地下1階にある博物館(入場無料)へ。
樋口清之さんがいた大学というぐらいしか認識はなかったが、大学の名前である国学の歴史(久しぶりに本居宣長、平田篤胤といった人たちの名前を見た)や考古学の資料が結構な規模で展示されていて感心した。
特別展として高円宮家所蔵の根付コレクションもやっていた。根付は印籠や巾着、煙草入れ、矢立などの提げ物を帯から吊す時に使う、滑り止めの道具。江戸独特の美的感覚が育て上げた「掌におさまる美術品」といわれる。そこだけは撮影OKで、人や動物など多様な意匠の根付が並んでいた。
福岡の西南学院大博物館と提携していて、展示フロアには西南コーナーがあった。神道とキリスト教の大学が提携しているのは、ちょっと興味深い。神に祈る真摯な気持ちは洋の東西を問わないということかしら。
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