ハングルは「ハン」(偉大な)「クル」(文字)。世宗(セジョン)大王がチームを編成し作り出したハングル。自然と出来た言葉ではないところが凄いと改めて思う。他国に支配された史実から自国の歴史への思いは強い。「6・25」(ヨギボ)の時と、朝鮮戦争が始まった日付が普通の会話に出てくる。
韓国では詩人のステータスが高いのも日本とは異なる。啓蒙者であり、抵抗者であり、精神的な支柱だった。金芝河、李箱(イサン)、尹東柱ら、名前だけは知っているが、深く作品を読んだことがない。神風特攻隊のことを「生きられない飛行機」と表現する感性はやはり詩的な国民なのだと感じた。

隣の国の人々と出会う: 韓国語と日本語のあいだ シリーズ「あいだで考える」 - 斎藤真理子
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