
地元・福岡の人にしか分からない物語を舞台にし続ける、唯一無二の劇団。天神ビッグバンの核となるワンビル(ワン・フクオカ・ビルディング)が4月オープンしたのを機に、あらためて天神発展のルーツを探る。主人公のソラリアデビルがまだ狐や狸が徘徊する野原だった天神にワープする。開業したばかりでガラガラの路面電車、天神ビルの場所にあった時計台、喫茶ブラジレイロら福博を彩ってきたものたちを11人の劇団員が96のかぶり物キャラに扮して舞台で躍動した。

我が物顔の西鉄バスに消えた百貨店の玉屋、松屋。ターミナルビル岩田屋の悲運など、結構きわどい内容を笑いに包んで届けてくれた。主宰の大塚ムネトさんはワンビルのテープカットにかぶり物キャラで列席するなど、今や福岡・天神の顔になった感がある。「夢と希望」と書いた缶バッチを記念にいただいた。
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